おはぎ

catie2009-05-06

マンツーマン英語の日。先々週に先生からいちごのロールケーキをいただいた御礼に、先生があんこ好きだと伺っていたので、おはぎを作りました。ちょうどたんぽぽのお懐紙も持ってきていたので、一緒に添えて。喜んでもらえてよかった〜♪
私も久しぶりにあんこ+もちもちのお菓子を食べられて幸せでした。考えてみたら一月には花びら餅、お彼岸にはおはぎ、春には桜餅、端午の節句には柏餅を必ず食べていたわけで。きっと私の体はさぞ喜んでいることでしょう。
さて、おはぎの話。おはぎとぼたもちの違いは一般的に知られていますが、新たな知識が入ったので忘れないように書いておきます。
まず、『お萩』は秋のお彼岸に咲く萩の花に見立てたもの。そしてとれたての小豆を使ってあんを作ります。小豆の皮はまだ柔らかいので一緒につぶして粒あんにします。
『牡丹餅』は春のお彼岸のときに食べるもの。牡丹のお花に見立てます。小豆は秋にとれて冬を越したものを使うので皮は硬くなっています。そこで皮を取り除いた小豆でこしあんにします。
さらに夏に食べるものは『夜船』が正しい呼び名。おはぎはおもちのようにつかないで、すりこぎでつぶすため、音がしません。そこでいつ、ついたのかわからない→搗き(つき)知らず→着き知らず。夜は船がいつ着いたのかわからないので、そこから来た名前が『夜船』夏の夜、静かに水面に浮かぶ船。なるほどです。
夏名があれば冬名もあります。出発点は同じく、搗き(つき)知らず→月知らず 月の見えないのは北向きの窓ということで、呼び名は『北窓』木枯らしの吹く冬の日にいただく、北窓。場面が頭の中で広がります。
私自身もそうですが、通年通しておはぎと呼ぶのが主流になりつつあります。こうした小さなところに潜む四季や自然の情緒を慈しむ心、大切にしたいなと思うのでありました。