余白の美

catie2009-07-10

先日MITSUWAで仕入れた20枚$10のDVDの中の、『プロフェッショナル 仕事の流儀』を鑑賞。もともと日本でも好きでたまに見ていましたが、プロフェッショナルな仕事をしている人が発する言葉は、どれも一つ一つ、メモをとっておきたくなるような、学びの多い番組。
今回は京菓子司 山口富蔵氏のお話。京都×和菓子×職人 期待を外れることなく、引き込まれます。特に印象深かった言葉、『和菓子っていうのは、こんな小さなものですけど、そこから広がる宇宙を楽しむ、余白を楽しんでほしい。』一つ一つのお菓子には名前がつけられていて、そこから個人が膨らませる情景を五感と共に楽しむものだと。
そういえば、お習字を習っていた時にも同じことを言われました。お習字の美しさは書かれた文字だけではなくて、半紙の余白の美しさが大事なのよと。
素敵な洋菓子も山ほどありますが、そこから広がる世界という奥行きはやはり和菓子に分があるというか、日本人には想像しやすい世界なんだと思ったり。外国人には和の世界がわからないとかそういうことではないですが、豪華な左右対称の庭園も美しいけれど、裏庭の枯山水にほっとする心。日本人で良かったと思うひととき。
久しぶりに和の世界にふれ、改めてその大切さ、そしてそれを誇りに思う心を思い出しました。もっと勉強しよう。